溝井孝司のちゃらんぽらんちゃん。

小説のような日記です。児童文学みたいな人が書いてます。

声を聞いていました。文字にしていました。

声を聞いていました。

それは水の声で、風の声で海の声でした。

空だったかもしれません。

そこにあった街路樹だったのかもしれませんでした。

空気のようでもありました。

たくさんの声を聞いていました。

声には意味はありませんでした。

音のようでした。

聞こえてはくるのです。

受け取っているようでもありました。

 

ぼくはひたすら聞いていました。

ただ淡々と聞いていたのです。

それらはやがて、文字になっていました。

 

ぼくは聞いたことを文字にしていたのです。

波から聞いたことを文字にしました。

それは喜びでした。

文字であることへの喜びでした。

声は文字になりました。

言葉にはなりませんでした。

口からは出て来ませんでした。

 

それはないのかもしれません。

浮かび上がらせているようでもありました。

 

声を書いていました。

それはあなたの声でした。

飛び交っていましたが、大切なことはわかるような気がしました。

それはあなたが伝えたいことでした。

念のようでした。

こもっているようでした。

 

ぼくは受け取ることができました。

水の声でした。

波のようです。

 

風も森も空も、声を聞いていました。

ぼくはただ耳を傾けました。

 

伝えるべきだと思いました。

言葉ではありませんでした。

文字で良いのだと思いました。

 

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終わったことへの安堵感。

あなたが感じていたプレッシャーが伝わってきたのかもしれません。

あなたもぼくも責められませんでした。

 

だから、言葉にしませんでした。