溝井孝司のちゃらんぽらんちゃん。

詩的な日記小説です。児童文学みたいな人が書いてます。

三日月ちらりーん。

海はいつもとは様子が違うようで、波は大きな音を立てていました。

人は少しそわそわしているように感じられ、落ち着かないように見られました。

 

それでも三日月はニコニコ笑っているように見えたし、何か悪巧みでもしてニヤニヤと微笑んでいるようにも見えました。

 

どちらにせよ、そう受け取ったのだ。

特に悪気もなく、そう感じ取った。

 

 

人は群れているように見えた。

群れをなし、大群になり襲いかかってくる。

 

それではいけないと思い、そこから距離を置いた。

 

ただ眺めていた。

人の群れを、大群を眺めていた。

観察をした。

 

そして描いていた。

ただ描くことにした。

そうすると群れは通り過ぎていった。

しかし、まだそこにいる。

まだ見えている。

大群は動いていないように感じられる。

 

しかし、飲み込まれることはなかった。

大群はそこに居座り続けた。

観察することで群れに飲まれることはなくなった。

 

両隣に群れは押し寄せていたが、観察することだけが、その群れと私を分ける術になった。

 

 

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同じ空間に身を置きながら、まったく別の空間に存在し合っていた。

 

江ノ島の方に三日月ちらり。

海は大きな音を立て、押し引きを繰り返してました。