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溝井孝司のちゃらんぽらんちゃん。

小説のような日記です。児童文学みたいな人が書いてます。

書くことと声なき声について。

嵐に備えて巣を作るということ

 そうだ毎日、毎日書くことにどんな意味があるか書いておこうと思うんだ。まあ、まずは書くことに意味なんてないってこと。「意味を書こうとしているのに、意味がないって何を言っているんだよ」ってきっと大人は言うんだろうが、あまり考えずに聞いてくれたら嬉しい。だって、これはただの手の運動なんだからさ。手を動かすことで体に刺激を与えているのさ。そして襲ってくる"奴ら"から逃げるためなんだ。奴らと言ったけど、複数で行動しているのか僕は未だに分かっていない。でも、僕は奴らが襲ってきたところで逃げ出すことは出来ないんだ。だって奴らの姿は見えていないのだから。だから、実際に走って逃げ出すことだって無意味なことが分かるでしょう?それにいつも突然なんだ。前触れなくやってくる。厳密に言うとその前触れはあるのだろうが、まだ気づくことが出来ていないだけなのかもしれない。もしかしたらもう少し早く気づければ、対処のしようもあるのかもしれないが。だから、いつも準備はしている。奴らが来ることに備えてね。準備っていうのが、まずこうやって書くことでもあるんだ。僕はこうやって自分の言語を獲得しようとしている。そして獲得した文字や言語を使って、建築をしているんだ。文字の建築。それは実際に現れることはないんだけどね。そうやって自らの空間を作り出していると言ってもいい。これは自信のようなものかもしれないね。僕という存在が浮き彫りになる。空間が生まれる。夕方くらいに、道を歩いていると鳥が一本一本枝を嘴に挟んで運んでいた。そうやって巣を作っていた。きっとそれと同じようなことさ。一文字一文字を並べて、一語一語を組み合わせて巣を作っている。文字による巣作りさ。それは僕にとっての家のような物で、弱くて脆いけど、作るたびに心強い巣になってきていると感じているんだ。でも、そんな準備はすべてが水の泡になる。奴らに襲われたらその巣は意味をなさないってことさ。そうなると頭の中は大変さ。変な気分になって滅入ってしまうんだからさ。ありもしないことを妄想し不安になってしまったり、胸が苦しくなったりする。しまいには頭を抱えて座り込むか、布団に潜り込むしかないんだからさ。そうやって奴らが過ぎ去るのを待つことしか出来ない。そう奴らが僕に辿り着いたら、その嵐が過ぎるまでは待つしかないってこと。でも忘れちゃいけないのは、嵐は必ず過ぎ去るんだ。必ずね。嵐の渦中にいると、この世の終わりだなんて大げさに、それに真剣に思い込んでしまうんだけど、決してそうじゃないってことは忘れないようにしたいんだ。結局忘れてしまうんだけど。そうやって通り過ぎて行った奴らは僕の作った巣をめちゃめちゃにしていく。まるでそこに巣なんてなかったようにね。だから僕はまた巣作りを始めるんだ。今度こそ奴らが襲ってきても持ちこたえるための巣を作るためにね。でも、そんなこと無意味だろう?だって結局はすぐにその嵐で巣はなかったように壊されてしまう。そんなことを何回も繰り返しているのに、またこうやって書くことで自分の巣を作ろうとしているんだから。ね、意味なんてないと思わない?なんて無意味なんだろうって。でもね、僕にとって大事なことで、きっとみんなに取っても大事なことだと思うんだ。だって僕は平気ではいられないもの。僕自身をやめて"奴ら"の奴隷になってしまうなんてね。僕には出来なかったんだ。心を売り払うようなことが。みんなもきっとそうだろ?自分の心を安易に売り払うなんて出来ないはずだよね?

 

声なき声に負けてしまうこと。

 そう、だから書くことは精神を安定させるためのお薬みたいなもんさ。逃げ抜くための手段。別に書くことじゃなくたっていいのさ。なんだってね。絵を描いたり、楽器をしたりさ。とにかく諦めちゃいけないってこと。なんど壊されてしまったて、奴らの奴隷になんかなっちゃいけない。でも安心して。奴らに捕まったとしても、何度だって逃げ出すことはできるんだから。そこには意志が必要なんだ。強い意志だ。忍び寄る声なき声に立ち向かう強い意志が必要なんだ。奴らは囁くんだ「こっちへ来い。こっちに来さえすればお前を救ってやる」ってね。でも、僕はそんなことでは救われないことを知っている。その声に負けてしまったことがあるからね。そして言いなりになった。来る日も来る日も、奴らの指示に従った。ちゃんと、奴らの指示に従うっていう約束を守ったんだ。しっかりと働いた。だけど僕は救われなかったんだ。奴らはもう少しのところまで来たけど、僕はやっぱり逃げ出した。僕には奴らの指示通りに、言われた通りにやり続けることなんて出来なかったんだから。だって、奴らと僕が感じてることって言ったらまるで違うんだからさ。奴らだって元々はそうだったのかもしれない。だけど、負けてしまったんだ。声にね。声なき声に負けてしまったんだ。

 

 

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ここで書かれているのは結局、僕に起こっているお話である。

事実でもあり、妄想である。

なので日記だけど小説みたいなものです。

 

感じてることを書いてるので。