溝井孝司のちゃらんぽらんちゃん。

小説のような日記です。児童文学みたいな人が書いてます。

背が高い不便さと夜の海で考えること。

背の高さで一喜一憂することなんてないってこと

 日が暮れ始めると僕はそそくさと準備を始めるんだ。みーさんが作ってくれた簡易座布団(大きな袋にプチプチが詰められたものね。僕のおしりでだいぶ潰れてしまって、今ではクッション性がほとんどないんだけど)を袋に入れて、水筒に水を入れそれも袋に詰める。その日の気温をチェックして、温度調節のための上着を着る。どちらにしても、少し暖かめの上着を着てね。そこはまだ肌寒いし、風が強いこともある。そして、高校生の時に友人に貰ったギターを詠をうたう友人にもらったギターケースに入れてしっかり背負って家を出る。家を出るときは細心の注意を払わなくてはいけないんだ。僕は以外と背が高いみたいでさ。180センチある。そんな人がギターを背負うとどうなるか。想像してみてほしい。そうそう、ドアの上にある垂れ壁にぶつかってしまいそうになるんだ。だから部屋を出るまでにその障害物を3つ乗り越えないといけないってわけ。膝を折り曲げて、ギターのネックがぶつからないところまでエスカレーターを下って行くような姿勢で歩いてく。そうすると、うまく家からも出られるってもんだ。背が高くて羨ましいなんて人いるけど、結構大変でしょう?一長一短あるんだから、あんまり背の高さなんてこだわるもんじゃないし、羨ましがるもんでもないよね。持っている体で出来ること、それにやり方がある。だから考えるのさ。自分の体の操縦の仕方をね。そう、僕たちは操縦師なんだ。生まれながらにして。うまく操縦出来るようになるにはまだまだ時間がかかる。きっと一生かけたって正解なんてないし、一生素人なんだろうって僕は思う。でも、そっちの方がいつもいつも発見があって楽しいだろう?だって自分の体がいつの間にか全然違うロボットみたいになってしまうことだってあるんだからさ。

 

夜の海でギターをしながら考えたこと

 そうそれでね、これでようやく準備も整って僕はある場所に向かう。鍵を閉めたかもしっかり確認してからね。日は少しずつ落ち始めてきて、空は薄暗くなってきた。さあ、いったいどこへ行くんだ?って思うでしょう。そう、僕はこれから海に向かう。夜の海にね!僕の住んでいるところから歩いて20分ほどで海には到着するんだ。すると、海は海でもなぜかいろんな名前が付いている。僕は不思議でならないんだけど、海が見えたら決まって左に向かって歩き出す。材木座海岸の方向にね。するとすっかり日は落ちて、あたりは紺色の世界に代わる。江ノ島の方面に見える街の灯りに照らされて。しばらくすると、材木座海岸にある"小高い丘"に到着する。"小高い丘"に登ってみーさんお手製の座布団を敷いてあぐらをかいて座るんだ。少し海を眺めて、波の音を聞く。風の強さも感じながらね。さあ、もう何をするか分かるでしょう?僕は日が落ちてあたりが暗くなり始めるのと同時に、ギターを弾き始めるんだ!とってもいいでしょう?僕は人気が少なくなった時間帯にギターをするのが好きなんだ。あたりは静かで、人通りも多くない。でも、波の音が僕の味方になってくれる。大きな声で歌ったて、ギターを弾いたってうまく調和してくれるんだ。そんな風に、自然の中でちょっとしんみりとしながら歌うっていうのが僕は好きなんだ。きっと、夜な夜なキャンプファイアーなんかで一つの火を囲みながらギターで歌ったりしたらそりゃ最高だろうって想像したりもするんだけどね。それでもギターの腕前ときたらまだまださ。だって、ろくに右手でリズムよくストロークも出来ないんだからね。コードだって中々覚えることも出来ない。それでも、広い海でギターかき鳴らして歌ったら気持ちいもんだし、それこそ楽しい音楽の時間なんだ。だけど、人間ってやっぱりうまくなりたいって思ったり、成長しないと落ち込んだりする。「自分なんて…」「才能ないから…」って思ったりね。でも、そういうのもひっくるめて楽しめるかどうかだと思わない?どうもそういうのって、才能で片付けられがちな気がしてしまうんだよね。別にやりたくなことだったらどうってことないさ。無理にそんなこと我慢してやるなんて体にも心にも良くないんだから。だけど、よく考えてみてほし。ずっとずっとやりたいことだったらどうだろうって。それは自分自身に聞いてみるのが一番いいんだ。子供の頃の自分自身にね。

 

やっぱり自然には敵わないって思ったこと

 さあ、海でのギター演奏はとても楽しいもんだ。だけどやっぱり相手は自然。もちろん機嫌が悪いときだってある。例えば、強風で砂が舞い上がっていたりとかね。「今日は早く家に帰んな」って言われるときだってある。そんなときは10分くらいで退散ってことだってある。たった10分あぐらをかいて座っているだけで、目に口に耳に鼻に、穴という穴に砂が入り込んでくるんだからさ。それにギターのサウンドホールにだって。「20分かけて歩いてたった10分しかやらずにまた20分かけて帰るなんて、どうしてそんな無駄なことするんだ!」ってきっと大人は言うと思うんだけど、そんなことはないんだ。決してそんなことはない。だって、その時間は誰にも奪われてなんかいないでしょう?そのたった10分が8時間の労働よりも大切なことだってあるんだから。だから、自分の大切なことがある人。きっとみんなあるんだけど、そのことだけは忘れないでほしい。「そのたった10分が8時間の労働よりも大切なことだってあるんだ」ってこと。

 それで最後に注意事項をお伝えしなくてはいけないんだ。これは絶対だからちゃんと守ってほしい。「大雨の降った翌日すっかり暗くなった海から街へ続く小さなトンネルを通ろうしてはいけない」いいかい?これだけは守ってほしい。さもないと水たまりに足を突っ込んで大切な靴も靴下もビチョビチョになりながら家路につくことになるからね。とにかく注意しておくね。僕の左足からの大切なメッセージだからさ。それでもどうしても通りたいっていうんなら…「長靴くらいは履いてよね」だってさ。みんなしっかり確認することも大切だからね!

 

 

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さて、お腹すいてきたので朝ごはん食べよう。

もちろんフルグラですよん。

 

それと、焼いたパンにバターを添えて。