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溝井孝司のちゃらんぽらんちゃん。

小説のような日記です。児童文学みたいな人が書いてます。

色んな子供たちと時間持ちになって友達になること。

弾き語りしてて初めてのお客さんが来たこと。

 いつものように海に行ってギターを弾いていた。今日は少し早めの時間に到着した。最近は日が伸びて来たので18時ごろでも辺りは明るい。ちらほら人がいる。そう思いながらちょっと歌い始めた。最近は七尾旅人のMemory Laneとかサーカスナイトを弾いている。そうすると小さい人が何人か寄って来た。最初はちょっと見てるくらいだったけど、そのうち僕の前に座り始めた。その時、Memory Leanを歌っていて「これ知ってる?」と聞いてみた。「知ってるよ。聞いたことあるもん」だって。ちょっと驚きながら歌ってたら、前にいた小さい人も一緒に歌い始めた。「何かリクエストある?」と聞いたら「恋がいい!星野源の」今のブームは星野源なのかと認識する。「弾けるか分からないけどやろうか」と僕が言うと小さい人たちは「ううん。途中で止まったっていいのよ。お兄ちゃんすっごく上手なんだから。練習中なんかに見えないよ」と言われ、僕は面食らいながら一緒に恋を歌って、小さい人たちは踊ったりしてた。そうしたらまた何人か小さい人が来た。幼稚園の小さい人もいた。ニコニコこっちを見てる。「この前ガラスで足切ったの。それですごく泣いたんだから」なんて教えてくれた。「おう、気をつけなね」としか言えなかった。そうして、GReeeeNのキセキとかRADWIMPS前前前世とかドラえもんを歌ったりした。「あったまてっかてーか」をやろうとしたら「それじゃないよ。そんなの知らない」と言われた。時代は確かに移り変わっていることを感じた。気づいたら大きな人も来ていて「ありがとうございます」と伝えてくれて「こちらこそ。とても楽しいです」と返した。大きな人に好きなの歌ってくださいと言われたので秦基博の鱗を歌った。小さい人と会話しながら。それも歌の一部だと思った。気づいたら辺りはすっかり暗くなっていて「そろそろ帰るよ」と大きな人に言われて小さい人たちは帰る準備を始めた。大きな人のひとりが「癒されるわ〜。音楽っていいですね。今度の曲リクエストしてもいいですか?」と言われたので快く受けることにした。しばらくして遠くから「ありがとうございましたー!」と小さい人たちの声が聞こえた。僕は立ち上がって「ありがとー!またね!」と伝えた。ちょっと腰掛けてボーとしてたら、小さい人が走って戻って来た。「次いつにする??明日?来週はどう?」と聞かれ「じゃあ来週の水曜日ね」と言って。お別れした。と思ったらまた戻って来て、このやり取りを2、3回繰り返した。辺りはすっかり静かになって、人の姿もほとんどなくなっていた。僕の声はまた海に響いていた。すごく喜んでいる声が。

 

色んな"子供らしさ"があるのを知ってほしいこと

 なんとなく大人とか子供とか差別したくないなと思って大きい人と小さい人って書き方にしてみた。今回のような出来事があると「子供って自由で素晴らしい」って思いがちだから。小さい人たちは分け隔てなく僕に近づいて来た。そしてすぐに心を開いてお話しして、一緒に歌って踊った。僕の大好きな空間を一緒に作ってくれた。そういう小さい人をみんなは「子供って自由で素晴らしい」って言うのだろうか。これが素晴らしいと言われると僕は行き場をなくしてしまう。だって決してそんな子供ではなかったように思うんだ。どちらかというと引っ込み思案で、知らない人に近づいたりすることはなかったように記憶してる。自分の気持ちを伝えることも苦手だった。だから、小さい人たちみんながそうなんだって思われると僕の子供時代はどうなってしまうんだ?って思うからね。また長い長い、自分の存在意義を見つける旅に出なくてはいけなくなるところだったよ。そうそう、だから小さい人たちの中にも色んな人がいる。「子供らしさ」っていうのも大きな人が作り上げた幻想なのかもしれない。だからみんなの言う「子供らしさ」で、小さい人を一緒にすることは出来れば辞めてほしいんだ。だって、僕の行き場がなくなってしまうから!笑

 

"時間持ち"になって世界中の"子供たち"と友達になること

 これが僕の仕事なんだと思う。そこにはやっぱり人がいる。そこにいるのは"子供"だ。"小さい人の中にいる子供"と"大きい人の中にいる子供"。「芸術家は大人にはならないもの」だと僕は思っている。言い方を変えると「決して大人にはなれない」のだ。だから、その子供たちが僕に近づけなくなった時、気軽にお話し出来なくなった時「僕は芸術をやっています」なんて間違っても言ってはいけないのだと思っている。僕はいつまでも子供と一緒にいる大きな人でいようと決めている。多分僕の人生のルールはこれくらいなもんで後はなんだっていい。それ以外は続けることが出来ないからだ。出来なくて自信を失うのはもううんざりなのである。笑 だけど「芸術家は決して大人にならないもの」これだけは変わらないのだと思っている。いつの日も耳を傾けたいのです。それはあなたの心の中にいる「子供の声に」。僕はその子供たちと話がしたい。だからお金持ちもいいけど、時間持ちになりたい。あなたの中にいる子供とは時間がないと遊べないし、お話ができないようなんだ。だから僕は時間持ちになろうと思った。一緒に歌って踊るんだ。時には冒険をしたりして、一緒に遊ぶんだ。喧嘩することだってもちろんある。だけどちゃんと顔と顔を向き合わせてお話して、泣いたり笑ったりするんだ。最後は握手してハグして、また明日一緒に遊ぶんだ。僕は世界中の"子供たち"と友達になりたい。だから時間持ちになるんだ。それをすることが芸術なんだって僕は思う。

 

 

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僕は耳を傾けられる人でいようと思っている。

あなたの中にいる子供たちのね。

 

でも、大きくなってしまうとすっかり口から出まかせばかりだから疲れちゃうんだけど。笑

 

それでも、僕はみんなの中にいる子供たちと友達になろうと思う。

それが僕に出来るたったひとつのことだから。