溝井孝司のちゃらんぽらんちゃん。

小説のような日記です。児童文学みたいな人が書いてます。

空洞になり、声を集め、自分で自分に仕事を依頼すること。

言語が死にゆくこと

 もう、すっかり疲れてしまいました。どこを見渡しても、言葉が溢れています。それは死語のような気がしてなりません。自らが死んでしまった人の言葉です。固定化された言葉。集団の言葉。そこには、個から生まれている言葉はありません。きっと誰かが生み出したものによってたかってをしているのでしょう。バーゲンセールみたいなものです。タイムセールみたいなものです。ただの空箱だけがその場に残ります。持ち帰ったところで、誰も大切には扱わない。ただ、消費され消えていく。ただ消費される言語。着飾ったところで、時が来たら捨てられるのでしょう。消費されます。言葉もファッションのように消費されるのです。その表示はコットンでした。一体どこのコットンですか。それは本当にコットンでしょうか。どこの誰が作ったコットンですか。コットンの中に農薬が染み込んでいませんか。おかしな肥料は使われていませんか。それもコットンです。表示はコットンだからですよ。コットン100%です。それをコットン100%と言います。コットンの成分はコットン100%ですか?肥料は?土は?農薬は?誰が作った?どこから来た?それはコットン100%なのか?バカなことを言うな。コットンはコットンだ。コットンが素材なのだから。コットン100%だ。私はその表示を信用できない。コットンの先には何がありますか?顕微鏡でコットンを見ましたか?表示だけ見て生きているのですか?数値を見て生きているのですか?数値がコットンならそれはコットンなのですか?見る目を失った。私たちは目を使っていない。ピントがずれていることを知らない。調整の仕方も知らない。もっと細かく見なくていはいけない。荒々しくしか見ない。コットン100%と書かれていたら、それはコットン100%なのだから。縫い糸はどうだろうか?それは化繊でもコットン100%だろうか。表示で生きているんです。表示されたもので生きている。大地を見ようとはしません。人を見ようとはしません。決して、そんなところは見ません。表示があればそれはコットンだからです。死んだ言葉です。コットンは死にました。姿を見せることはありませんでした。匿名化されたコットンだけが市場に出回ります。使い捨てなのです。不要になればまた新しいコットンを探してくるのみ。代わりはいます。これが世界ってやつだ。使い捨て。代わりはいる。死んだ言葉ばかり使うな。使い捨てられるよ。新しいものばかりに飛びつくな。使い捨てられるよ。取り戻せ、言語を。思い出せ、言語を。お前はコットン100%じゃない。それはコットンでないし、お前ではない。人は匿名化される。すぐに気づけば、コットン100%になる。個人ではなく人しかみていないのだ。個人はない。人だ。人として認められた私たちは、個人としては認められないのだ。すなわち、コットン100%なのだ。個人ではなく、私たちはコットン100%なのだ。

 

独裁と革命は紙一重ってこと

 怒れ。それもエネルギーだ。なぜ怒らない。おかしいだろう。嘘ばかりつくな。信じていたのに、なぜまた嘘ばかりつく。何でもかんでもニコニコして済ませるな。そんなことでは済まされない。怒れ。怒りはエネルギーだ。嫉妬しろ。それもエネルギーだ。ないことにするな。悔しいと思え。自分を責めろ。徹底して批判しろ。甘やかすな。この程度でいいやなんて思わせるな。批判家であれ。自らが批判家となり、自らを乗りこなせ。その批判に耳を傾けるのだ。同調などするな。共感など求めるな。独りになれ。自らを批判せよ。振る舞いを監視せよ。機械のようにただ動け。大量生産せよ。大量発行せよ。手から大量生産せよ。休むことなく生み出し続けよ。ただ、繰り返せ。ただただ繰り返せ。それでいい。正しさではない。それは正しさではない。そんなものない。何も存在しない。弱者を嫌え。徹底して嫌え。自ら弱者を排除せよ。徹底しろ。ニコニコするな。愛想笑いをするな。排除しろ。弱者は悪だ。置いておくことはできない。不要なものは排除するのだ。この世に不要なものを置いておくことは許されない。私は法律だ。弱者を排除せよ。屈するな。自らに屈するな。内なる戦争を終わらせるな。いつまでも戦え。終戦なんてするな。戦うことがエネルギーだ。それが原動力だ。最高のエンジンを身に纏え。誰よりも早く行け。先頭で行け。裸で駆け廻れ。逃げまどえ。裸のまま徘徊せよ。

 

自らが空洞になり声を集め、通過せることが仕事ってこと

 何か分からない。怒りなのか疲れなのか分からない。ただ何かが存在している。消えては現れて。繰り返している。それを言葉に出来ない。それでも書いている。これは言葉を書こうとしていない。爪痕のようなものだ。焦っているのか。恐れているんだろうか。ただ、確かにある重みを動きから確認しようとしている。書くことで言葉にすることが出来ない。それでも書く。とても無意味な行動の連続である。それでも、書くのである。取り憑かれたように書き続けるのだ。何だっていい。とにかく書くのみです。このことを忘れてはいけない。存在しないものが存在していること。声なき声が聞こえること。ただ、体の中を通すこと。通り道にすること。私など存在させないこと。ただ、からの容器になること。空き瓶に、水道管になること。水は流れていくこと。風の抜け道になること。体の使い方を知ること。体を空洞として扱うこと。そうやって声を集めること。声を集めて、発表すること。拡声器で広げていくこと。公表していくこと。それが僕の仕事である。それは子供の声だ。あなたたちの子供の声だ。声を集めて、発表している。これは僕の声でなくあなたの声だ。遠い記憶にいるあなたの声だ。距離ではない遠さだ。風が運んでくる声だ。死者の声だ。死者が体を通過し、声を出す。その抜け道になれ。それが仕事だ。

 

 

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空洞になって声を集め、流していく。

いかに空洞であるか。

自分を殺すことが出来るか。

 

それが仕事なんだと思った。

自分で自分に仕事を依頼する。

 

そんな感覚なんだ。