溝井孝司のちゃらんぽらんちゃん。

詩的な日記小説です。児童文学みたいな人が書いてます。

忘れるなと、そのことを書いてる。

憎悪

 朝起きてここに書いたのだが、一度Evernoteに移し改めて書いている。朝、調子が悪くて、それでも書いていた。昨日から腹痛でお腹を下していたこともあるかもしれない。そのことからひとつの記憶が蘇り、その記憶に対して僕は怒っていた。そこから関連性のある記憶が押し寄せる。映像として見えるものや、体で感じているもの。止まることなく押し寄せてくる。あなたの一言が、視線が、態度が。僕は敏感に察知している。むき出しの状態で生きている。「あなたの捉え方を変えるのよ。現実は自分で作り出しているんだから」とか「目に見えない膜を自分の周りに作るのよ。悪いものが入ってこないようにするのよ」とかそんなことはいい。そういうことが言いたいんじゃない。僕は何かの警告を感じている。そういう表面的なやり取りに対しての警告。感じてしまうのだから仕方ない。自分の言語を失っていくことへの警告をしている。個人と言いながら群れていることに疑問を抱いている。どこからか聞こえてくる。愛とかそんなことはどうだっていい。憎悪がある。綺麗事のようにすまされる愛になんの意味があるのか。それも愛だったのよとか言わないでくれ。これは憎悪だ。全ては愛とか言わないでくれ。憎悪である。押しやらないでくれ。そうやって愛だなんだと言って、恨みを憎しみを追いやらないでくれ。思い込もうとしないでくれ。追いやらないでくれ。全てを幸せだったと変換しないでくれ。あの時の想いはどうした。怒りは悲しみはどこにいってしまったのだ。こちらがむき出しで行けば、逃げていくあの男たちを、どれだけ冷ややかな想いで見ていたか忘れるな。対話を望んでいたのに、どれだけ逃げていったやつがいたのか忘れるな。すぐに、涙され会話にすらならなかったことを忘れるな。そういう大人ばかりだということを忘れるな。忘れては行けないのだ。仕事で忙しいとか、そんな金儲けの理由だけで、時間を追いやってはいけないのだ。空間を取り壊しては行けないのだ。人命に関わることだ。人命以外に大切なものがあるか。そうやって生きながら人を殺していく人がいることを忘れるな。その張本人であることを決して忘れるな。人殺しに加担していることを忘れるな。忘れてはいけない。だから書くのだ。書き刻むのだ。すぐに忘れてしまう。忘却してしまう。そんなことがあっていいはずはないのだ。今もまた一人、また一人と、命を落としている人がいることを忘れるな。生きながらも、死んでゆく人がいることを忘れるな。憎悪せよ。その状態を憎悪せよ。危険な状態であることを忘れさせるな。

 

徘徊

 統合失調症のようです。そんな風に呼ばれるのでしょうか。こういう声が聞こえてくる。聞いてはいない。流れてくる。体に染み込んでいる。染み渡る。流し込まれている。誰かの声です。僕ではありません。しかし、僕の声であり、あなたの声です。あなたの叫びなのです。検索はしなくていい。そこで止まってしまう。内側にいく。止めない。声の中に染み渡っていく。染み込んでいく。染色家。染める。声を染める。声を無視すると体に反応が起こる。苦しく、家の中を歩き回る。のたうちまわる。ただ往復する。キッチンからアトリエまでを往復する。何もない。風が吹くだけ。新聞紙がひっくり返る。広げていた新聞紙が飛ばされていくだけ。私は飛ばされることもない。風の邪魔をしただけ。その先に行く。検索はそこで止まる。流れを止めてしまう。なんだっていいのだ。どうだっていいし、なんだっていい。人生がうまくいこうがいくまいがなんだっていいのだ。人生をよくしようなんて考えるな。いつまで夢に生きているのだ。夢自体になれ。失礼だと思え。自分自身に謝罪をしろ。謝れ。人を夢に連れ出すな。着飾るな。夢をファッションのように扱うな。そのものになれ。

 

 書くことで落ち着いてくる。それも一瞬のことのように思う。気づけばまた思考は動き始め、また苦しみを生み出す。記憶をこじ開けてくる。止まることがない。ずっと動いている。寝ていようが起きていようが関係がない。繰り返すしかない。いずれ止まることに期待するしかない。自分自身に期待をしてはいけない。自分自身など作りこんではいけない。泣いていたことを忘れるな。あの時。あのバスを待っていた時のことを。乗りたくなかったバスを待っていたことを。家の中にいたかったことを。社会に怯えていたことを。それからずっと怯えていたのだ。恐怖に。流れてくる時間に怯えていたのだ。いつしかそんなことも忘れかけてしまっていた。あの時の涙を忘れるな。3歳の涙。あの玄関で流した涙を忘れてはいけない。階段にこぼした涙を。バスの中に伝った涙を決しては忘れてはいけない。その声を聞くのだ。その声こそ使命だ。あの涙こそが生命だ。涙を忘れるな。我慢するな。涙を枯らしてはいけない。湧き水を枯らしてはいけないのだ。涙が湧き水であることを忘れるな。癒すことを忘れるな。涙を忘れてはいけない。

 

f:id:mizokoji:20170603133338j:plain

忘れるなと言われる。

そのことを書いてる。