溝井孝司のちゃらんぽらんちゃん。

詩的な日記小説です。児童文学みたいな人が書いてます。

書き物書いた。

その1

 ストレッチする。脚を広げて左右交互に伸ばす。固まりが伸びていく。引っ張りあう。骨と骨の間で固まっていた肉が引っ張りあう。ちぎれそうでちぎれない。伸び続ける。私は肉のようで、そうではないような気がしてます。骨でもないように思います。名称というものが付いています。私たちは名称によって今後一切を左右されるのです。それは名称によるものです。名前が言葉が左右するのです。あだ名など安易につけるものではありません。名前など安易に持つものでもありません。気軽な言葉などないのです。軽い言葉はあるのかもしれません。気軽はないのです。その気軽が重たく感じるのです。あなたの気軽が、私を縛り付けるのです。誰の言葉に左右されているのだろう。左右され続けるのだろうか。それでも自らが言葉を生み出し続けることでしか、蘇ることはできないのではないでしょうか。蘇る必要はありますか?そのままでもいいじゃないですか。放っておきましょう。人をどうこうするもんではありません。放っておきましょう。どうせ世間体でしか見ていませんよ。売れているか、有名か、テレビに取り上げられているか、雑誌にラジオに。そういう人を見てどうするのでしょうか。私たちは踊らされているのだ。ネットに。インターネットに。隣にいないか。隣にいる人がどうかだ。友達はどうだ。よく話す友達はどうだ。彼ら、彼女らを知っているか。テレビに出ている誰かのことばかり話さないでください。あなたの言葉を聞かせてください。噂とか憶測とかなんだっていいですよ。そんなことよりも静寂と語らいましょう。静けさが教えてくれることを知りましょう。声が聞こえること。鳥たちの、風の、海の、山の。近くある存在に気付きましょう。悲鳴をあげています。コンクリートの建物に囲まれて。人に囲まれて。私は少し気分が悪くなってしまいました。ごめんなさい。謝ることじゃありません。いいのです。いいのですよ。大丈夫ですから。平気な顔をしていてはいけないのです。我慢していてどうするのですか。歩けない道を道と言っていいのでしょうか。そのことを道路と呼んでいいのでしょうか。歩くことができないその道を道と呼ぶ人を信じていいのですか。信じる必要などありません。それでいいのです。だから、ここに書き記しなさい。刻みなさい。刻みつけるのです。そして、歌うのです。音楽を生み出すのです。それが出来ることを知っていればいいです。理由はいりません。意味も大丈夫です。遠慮しておきます。生み出されていることです。日常と夢。日常と夢になるのです。あなたはその通り道です。空洞なのです。ただの空洞です。声を書き続けなさい。それがあなたに出来ることです。流れ込んでくる、通り抜けていく声を。

 

その2

 少し蒸し暑い部屋。梅雨が間近なのでしょうか。湿気を感じています。色のない建物が混在しているとそれはそれは辛いものです。赤とか青とか黄色とかそういうものよりも先に色があります。染色体のことを言っているのかもしれません。色の先にある色。その動きがあるかです。色は生物なのです。大きな大きな生物です。私はその生物に飲み込まれます。色のない生物に飲み込まれるのです。それはもう生きていないのかもしれません。ただ確かに私の内側に入り込み、体を蝕もうとするのです。内側から私を崩壊させようと努めます。決して悪意あるものではありません。その冷たさに私の内臓は追いやられます。風はどこかへ行ってしまった。空気は後ろを向いて去っていった。振り向きもしなかった。大地ではたくさんの死者が生まれた。根こそぎ取られた。根は何も言わなかった。冷酷に私を見つめた。恨むこともしない。ただその成り行きを冷たく眺めている。根を張った植物たちはただ冷酷に時を待っている。過ぎ行くのを。一つの生命が終わることを待っている。新たな生命が生まれることを待ちわびている。姿形は変わらないのかもしれません。そのようです。そのようなのです。にも関わらず、確かな違いが存在していました。ありました。そこにはありました。退屈です。退屈しています。群れから離れなさい。退屈なさい。退屈から生まれなさい。退屈を生み出しなさい。時間を持ちなさい。時間を拡張なさい。広げるのです。多方向に。無限に。一方向でも二方向でもありません。多方向に拡張なさい。時間から体に目を向けなさい。耳を傾けない。股関節の塊に注力しなさい。救急車が通り過ぎていった。何回も何回も、サイレンがそういっていた。サイレンが救急車だった。サイレンを救急車と思い込んできた僕は救急車のことを何も知らなかった。姿形、中身、名前。サイレンだけが救急車だった。サイレンがなくなれば救急車は跡形もなく消えて無くなる。サイレンが救急車だとすっかり僕は思い込んだ。何も知らなかった。僕は何も知らない。知恵も知識もない。ただの空洞だった。通り抜けていく空洞だった。サイレンが体を通過した。救急車だと思います。きっときっと、そうだったんです。これまでも。今回もきっとそうです。これからもきっときっとそうなんです。言っていることは変わりません。これからも変わりません。信じないでください。信仰しないでください。内側へ。さあ内側へ。自らの音楽を。さあ。さあどうぞ。さあ。

 

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意味も理由もない。

けれど流れてくる。

それだけ。