創作と探検の日記。

文、絵、歌、布など自給しています。

20180109

対象物

 対象物はありません。何を描いているのかもわかりません。どこに向かっているのかもわかりません。それでも私は風景を描いているし、そこにある背景を描いているのかもしれません。紙に映ったのはどこかで見た風景だったのかもしれないし、まったく見覚えのないものだったのかもしれませんでした。無意識で踊っています。ダンスしています。それは顕在化されています。そうなのかはわかりません。とにかくわからないことをしています。叫んで、発狂し、体を揺すり、シャットダウン。電池切れ。足りなかった。不足しています。何もかもが不足しています。何が不足しているのか全くわかりません。それにも関わらず、対象物を探します。何も描きたいものがありません。それなのに描いているのです。一体何を描くのでしょうか。誰を、何を、一体どうやって描けばいいのかわからないのに、とにかくそう言ったものから逃げ出すために描きます。それは体内で起こる発狂であり、とめどなくあの金切り声がこだまする。彼はきっと追いかけてくるのです。いつまでたっても私のことを追いかけてきます。やりきれなかった子供時代のことなのかもしれません。それなのに、他人のせいに仕立て上げ、あたかも自分は悪くないと言う風を装うのですから、これは一つの嘘、偽りなのです。私は隠蔽しました。また隠蔽しました。そうやってまったく成長しない。成長過程で、もはやそのまま止まってしまったことを嘆き、悲しんでいるのですが、変態とは何か。自らの変態を受け入れなくてはいけない。変容、変態。それらの移動形式に乗り込み、どこまでも突っ込み続けるのである。ぶつかってはまた修繕、修繕、そして修復。回復したらまた突っ込むのである。破壊衝動は?抑え込んでいます。またこうやって私は破壊的な衝動を押さえ込み、行き場もなく、どうしたらいいのかわからずうろたえています。ただ感情に支配されています。整理ができません。対処ができません。大人なのに対処ができないのです。行き場がわかりません。だから発狂します。そしてそのまま疲れ果てて眠ってしまいました。起きたら暗闇だったのです。あたりは真っ暗で、何も見えなかったのです。私たちはそこで出会いました。暗闇の中で出会ったのです。そこにしかいなかった。それが真実だったのだろうか。どちらでも構いません。そんなことよりも酸素をください。解放してください。離してください。追いかけないでください。私は気づいたらあの屋敷の、風景にたどり着いたのです。それは風景?モチーフがありません。意図などありませんでした。対象物もありません。同じことを繰り返しています。ただ何かそうでもしないと限界なのです。限界が来ています。どこにきたんですか?どこからやってきたのですか。私はおおっぴらにしています。あえて書いています。そのまま書いています。だからどうしたのですか?だからどうすることも出来ないと言っています。とにかく動いています。塞き止めることなく、ただ雪崩のように。そして雪崩に飲み込まれた子供たちは大きな声で叫ぶ。金切り声。それが私の頭の周りでいつまでも鳴り響くのだ。あの声が。あの奇声が。あいつだけ発狂しているんだ。あいつだけ好き勝手感情を露わにしているんだ。あいつだけが自由に、自分の感情を表現し始めた。私は許せなかったのだろうか。あんな風になりたくないと思った。私は発狂しない。私は発狂しない。それなのに映るのは誰だ。またあなたですか。発狂した私は兄だった。

 

妄想

 これはただ単に妄想を伸び縮みさせているのかもしれません。毎日の延長を恐れているだけなのです。何も変わらないことに焦っているのです。元々、焦る必要なんてあったのでしょうか。対象物があるということでしょうか。あなたにはありませんでした。そのことを供述しています。しかし戒めたことを告白しました。あなたの罪は重いです。ただこれだけが伝えられることかもしれません。あなたは誰も救えません。身近な人間すら救えないのに、何を言っているのでしょうか。あなたすら救えていません。あなたすらもです。そして追いかけられていたあの男を抹消。記憶から抹消。それなのに鮮明に今になってあの光景を何度も蘇らせている。それはあなたの記憶ですから、あなたの記憶をどれだけ語り尽くそうが、いつまでもそんな光景を選び続ける。その光景を選び続けているのはあなたです。いつまでも苦しみを握りしめているのはあなたなのです。あなたがそうしたいからそうしています。これは私の告白です。あなたに対しての告白です。感情ではありません。検査の結果です。診断の結果をただカルテに刻みます。それが私の仕事です。私はあなたの病状を記録します。念のためです。意味はありません。求めてはいけません。何も意味はいりません。

 

繰り返し

 またですか。何回繰り返すのですか。あなたは何度も何度も繰り返し続ける。何を繰り返しているのかわかりません。呼吸しています。ひとまず呼吸しているし、今日のことを克明に記そうとしています。しかし描写できていません。まったく大雑把な作業をしています。荒れています。おかげであちらこちらは荒れ果てています。丁寧に行うことができません。全く何もできていません。掃除もできません。体が動きません。止まりました。一時停止。このまま止まり続ければいいのかもしれません。これは物語です。あの時の話を記しています。あの頃から続くお話です。安易なことを言うからいけないのです。口にするな。安易に口にするな。言いたいから言うな。口を噤め。大切なことはそこにある。また彷徨って、宙ぶらりん、無意識で踊りなさい。絵を描いた。だから絵を描いていた。そこにありましたか。とにかく白く塗りました。そうしたかったからそうしたまでです。縦だとか横だとかあとで決めます。今決めることができません。どちら向きがいいのか決められません。自分で決められないのです。選べません。困惑しています。あとで後悔します。きっと後悔します。それなのに選びます。現状で選びます。それらは積み重なります。現状が積み重なります。現状しか積み重なりません。だから手が動きます。今も積み重なります。伸びます。どこまでも。だから積み上げています。どこに伸びるかはわかりません。

 

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すっかり夜。

 

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溝井孝司(Koji Mizoi)

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