創作と探検の日記。

文、絵、歌、布など自給しています。

20180119

意識

 あなたの意識はどこへ向かっていますか。どこへ飛んでいますか。旅に出ていますか。踊っていますか。歌っているのですか。意識が外に向かっています。ただそこで停止しています。それは本音ですか。こちらはむき出しですから、いつの日も晒け出していますから、何も怖いものはないのだと思います。怖いとは隠すことです。隠蔽こそ恐れなのです。恐れていることは隠蔽されています。そのことを無視します。どうして無視されるのでしょうか。誰が無視しているのですか。あなたですか。それとも私が無視しているのでしょうか。意識が飛んで跳ねて、行き場を失ったとしても私は逃しません。見逃したりしません。中途半端にするからいけません。生命がかかっているからです。生命がむき出しで歩き回っています。その光景を目撃します。私はそれらを描写します。映し出します。それらを掘り当てます。揺さぶります。それは揺れで、大地の揺れで、海の満ち引きだからであり、その揺れに覆いかぶさるように大きな球体が対峙する。それらが球体であることは触感から掴んでいることで、私はまだ目で確認をしていない。それでも確かに球体と確認し、認識し、承認した。受け入れて、入り込む隙を与え、この意識について追いかけ、記載し、記録し、カルテをつけ、状態を浮き彫りにし逃げ場もなく、ただ彷徨っている。その彷徨っている先にこそ行き場があり、その曖昧さの中に存在している。私たちは曖昧な世界に存在している。それ何も関わらず、みようとしない。灯台をみようとしない。灯りに目が向けられる。それはそれで構わないのかもしれない。しかし真実とはどこにあるのか。これらは関係妄想によって引き起こる曖昧な真実である。絶対的な答えなど誰も持ち合わせていないし、誰かに答えを頼ることなどあってはいけない。それらは素材である。素材であるのだから、それらをどう活かし、調理するのか、ブリコラージュするのかは私たち次第である。手を動かさない限りは何も始まらないのであり、今もまだ何もかもは始まりながら終わっている。始まりと終わりが繰り返される中で、空中に浮遊する少女の姿を見た。何か諦めているようだった。少女は諦めるように指事された。誰から。自分から指示した。自分から指事され、それらを受け取った。多様性を求めた。普通と普通の積み重なりがあった。そこで積み重なった多様性を大盤振る舞いした。なにもかも皮膚から剥がし、ひとつひとつを顕微鏡で細部まで確認した。そこにあったのが多様性だった。少女はそれらをもう持ち合わせていた。それなのに指示に従って、抵抗することもなかった。思考は停止していたのだろうか。考えるという行動を辞めてはいけなかった。そこに言語が、失われた構造が、舞が、音楽が潜んでいるからである。しかしそれらは堂々と鳴り響き、そして民族の踊りを舞い続ける。笛の音が鳴り、炎を囲う。そこから外れるものを引き戻さない。踊りたい場所で踊る。強要ではない。しかし誰もその輪から外れようとはしない。すなわちなくならない。全くなくなることはない。それらを律儀に守り続ける。その規律の中にも自由があった。そのことを舞いながら知る。汗が流れる。溢れて、水たまりに浮かぶ。水面に現れたのはアメンボだった。運び出していた。浮かび上がった情景を、気配を、思惑を何もかもをアメンボは背負ってその水面で踊っていた。

 

カラス

 「カラスが運んで来た石について」Kは言った。「カラスが運んで来た石をのぞいてみればいい。あの啄んだ石をその傷を覗き込めばいい。覗き込んだ先に、反射したあの丘が浮かぶ。風が強く吹く、草木はなびく。雲はたなびく。どこまでも長く長く装って待つ。切れ目もなくそれが永遠のようにも思える。その永遠の先にある点在した木目。その木目を切り裂いてそこに住み着く。その穴の中で生命活動が繰り返される。循環する。時期にそこから這い出そうとする生命が現れる。閉じてしまった世界から抜け出そうとする。それらは一筋の光であり、希望である。私たちが見ていたのはあの希望だったのだ。あそこにある抜け道に沿ってあるく。壁を登る。ナイフを使い、片手、片足ずつ交互に登る。あの光にたどり着いた。一面光に覆われた、まぶしいと感じた。そこでみたあの街の光景。進化、栄進がはびこる。そこで停滞して、混ぜ合わせる。混ぜ合わせるのは麺棒で混ぜる。そしてこねる。定着させる。菌を用いて発酵させる。ベーグルにする。ふっくらとしたモチモチの生地を作る。それらの工程を経て、また元に戻る。一つになる。離れる。離れ離れになる。遠い存在だと気づく。全く違うものであると気づく。同じであり、違う、すなわちそれは個人であると気づく。そしてそれらの声を代弁する。拡声器になる。地下道から這い上がってくる。排水が流れだす。その汚水を追いかける。私が確かにそこにいたはずだと、今更探したところでもう遅かった。汚水もう混じり合って、果てまで行った。こうした過程を石に刻みつける。石板となる。カラスはそれらを啄んでいる。採集せよ。採集せよ。」

 

怠慢

 「まだ見たこともありません。それなのに僕は知っていたし、そう身体自体が知っていたし、記憶していました。その動きを覚えていた。振る舞いを知っていた。勝手に身体がそうしていた。瞬く間に進んでいく。次から次へと身体が揺れて、言語が通り抜けていく。僕はそのことから空洞を作ることに専念する。その場を空洞にすることで、何か言葉が流れ込んでくることを知っている。それらを採取することが仕事であることも知っている。出会ったものは何もかもが登場することも知っている。それらを編集する。ブリコラージュする。組み合わせによって無限であるような感覚になる。もう二度と同じものは作れない。その瞬間だけの遊び。僕の遊び。僕が知っていた出会いについての遊び。それらの集合体が積もる。積もり積もってドボンと底が抜けて、僕もその底に落ちていく。何があるかは知らない。どこに続いているかもしれない。それでも知らないから落ちていく。潜っていく。泳いでいく。泳ぎ方は知らない。それなのに泳ぎはじめる。深層で出会う。そこで待機する。だからここにいる。ここまで引っ張る。半ば強制底に突き落とす。それらの方がよほど効果がある。怠慢な状態には。」

 

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もうちょっと書き溜めてから出そうかどうか検討中。

ちょっとやり方変えるかも。

 

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溝井孝司(Koji Mizoi)

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